
イギリス産業革命は、大量生産による等しく豊かな社会の実現と同時に、富の極端な偏りを生じさせた。その、資本家と労働者の格差の是正と人類の積念だった等しい権利の確立を標榜し、1848年、マルクスとエンゲルスは「共産党宣言」を掲げる。以来、1989年、ベルリンの壁が自然崩壊するまでの約150年、世界は、資本主義(自由主義)VS共産主義(社会主義)の攻防「東西の冷戦」をすごした。それは、オセロゲームのように、地球上の陸地を赤旗と赤い血しぶきで染め上げた不幸な人災期。かつて、ニーチェの「神は死んだ」。そして、冷戦の崩壊で「思想は死んだ」。万人の等しい幸福を願う「宗教」と「思想」は、いずれも掲げた理想とは裏腹に、本末転倒した独裁による自由の剥奪と統制、強要、その果ての絶対主義による殺戮にいたった。1968年「2001年宇宙の旅」が見せてくれた人の正体モノリスの正体だ。宗教は異論を異端として排除する。聖戦と称して自爆テロを煽り、宗教戦争を未だ3000年来続けている。幸い思想は150年の戦いにケリを着けたが。人って賢いけど馬鹿。いつも掲げた遠くを忘れて、目先の足元に囚われて自滅する。そこをわきまえられて賢人なんだろうけどね。
冷戦を生き残り、ひとり跋扈した金融資本主義も瓦解した今、「共産党宣言」の序文を「地球民宣言」と書き換え、すべての労働者を「すべての地球民」に変えて読み直すと、「新地球主義」時代の2009年以降が、さぁーっと見えてくるかもよ。薄っぺらい「共産党宣言」って、読んでみると文学的な表現で理想を奏でる未来詩の書き方だったのかもしれない。
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